平塚市(ひらつかはぐくみ葉酸プロジェクト)

ひらつかはぐくみ葉酸プロジェクト

平塚市では平成29年4月から平塚市子育て世代包括支援センター「ひらつかネウボラルームはぐくみ」を開設し、全ての妊婦に対し保健師・助産師らが面談を実施している。
面談の結果、「食事は1日2食」「主食・主菜・野菜といった献立のイメージが分からない」というような、葉酸を含めた栄養の摂り方に課題を抱えている妊婦が多いことがわかった。
そこで平塚市は平成30年10月に「ひらつかはぐくみ葉酸プロジェクト」を発足させ、「健康づくりに係る連携協定」を締結している民間企業の協力を得ながら、イベントや市のウェブなどで葉酸摂取の重要性を発信している。

プロジェクト概要

プロジェクトは、「妊娠1か月前からの葉酸サプリ摂取率100%」を目指し、次の①~④で構成されている。

  • ①葉酸サプリ摂取率調査

    啓発前後の葉酸サプリの摂取率を調査

  • ②「ネウボラルームはぐくみ」における栄養指導

    平成29~30年度は保健師・助産師が栄養指導を実施し、必要時には栄養士に協力を要請した。平成31年度からは専任の栄養士を配置し、全初妊婦に栄養面接を実施している。

  • ③啓発

    キックオフイベント、市ホームページの特設サイト、チラシ作成・配布、広報特集号、市公式SNS等で実施。その他にも妊娠・出産包括連携会議での紹介や、医療関係者の知識の平準化のため、「葉酸研修会」なども実施。

  • ④葉酸が豊富な地場産品の推奨

    農水産物の収穫や料理を紹介する地元ケーブルテレビの番組にて、葉酸が多く含まれる本市の特産品であるイチゴや葉物野菜を積極的に紹介。

【調査結果と考察】

○妊娠前からの葉酸サプリ全摂取率は26.7%(n=1,053人)

○啓発前後の比較(100人ずつ抽出)

・妊娠前からの葉酸サプリ摂取率29%→29%(変化無し)、

・葉酸の認知度97%→96%(変化無し)、

・意識的に葉酸を摂取81%→91%(10%増)、

・葉酸摂取方法(抜粋)サプリ77%→82%(5%増)

・医療機関別葉酸サプリ摂取率(n=796人)市内平均74.6%、市外平均69.8%だった。

○考察

医療機関別にみると、市内の産科を受診している人の方が市外受診者よりも葉酸サプリ摂取率が約5%高く、産科での指導が効果的であることが分かった。

一方、チラシ配布等の一般的な啓発では、妊娠前の女性への啓発の機会がほとんどないことなどもあるのか、摂取率は向上しないことが分かった。

その他の取り組み

令和2年3月に地元プロサッカチーム湘南ベルマーレの選手2名から葉酸サプリの寄贈(1か月分2000個)を受け、母子健康手帳交付時に妊婦全員に配布している。さらに平塚中郡薬剤師会からも同サプリ2000個の寄贈を受け、令和3年1月からは産後うつ予防として産婦にも配布している。
本プロジェクトは、令和2年度のかながわ国際交流財団のモデル事業に採択され、葉酸の必要性を5言語(英語・中国語・スペイン語・ポルトガル語・ベトナム語)に翻訳し、そのチラシを母子健康手帳交付時に配布し、外国人住民向けにもわかりやすく丁寧に情報提供している。

このように平塚市では企業や関係団体と連携しながら、「葉酸」を一つのキーワードとし、若い世代や外国人もターゲットにしながら幅広く未病改善の取組みを進めている。

平塚市健康課HP ▶

葉酸の働き

すこやかな妊娠・出産・産後のために

・二分脊椎症の予防

・低出生体重児・早産・自閉症スペクトラム障害のリスク低減

・産後うつのリスク低減

健康増進や未病対策のために

・心筋梗塞や脳卒中、認知症のリスク低減

葉酸が多く含まれる食品

野菜

ほうれん草、アスパラガス、豆苗、ルッコラ、ニラ、水菜、小松菜、ブロッコリーなど

果物

いちご、マンゴー、パパイア、夏みかんなど

その他

納豆、鶏・豚・牛のレバー、焼きのり、玉露など

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